Caloo人間ドック

医師の目で直接病変を確認できることが内視鏡検査のメリット

苦痛の少ない内視鏡検査で早期がんの発見を目指す

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慶應義塾大学病院 内視鏡医 井上 詠 先生 -Vol. 01-

井上 詠

井上 詠

内視鏡検査担当

専門領域:消化器病学

所属学会:日本内科学会 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会

日本大腸肛門病学会 日本人間ドック学会 他

井上先生が人間ドックで担当されている検査について教えて頂けますか?

上部消化管内視鏡検査と申しまして食道から胃、十二指腸までを観察する内視鏡検査を担当しています。いわゆる‘胃カメラ’と呼ばれるものです。

また、下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)も担当しています。こちらは大腸全体を観察する内視鏡の検査です。

内視鏡検査といいますと、胃のバリウム検査と比較されることが多いと思うのですが、内視鏡検査のメリットとデメリットはどういったところになりますか?

内視鏡検査のメリットは病変を肉眼で直接観察できる点です。内視鏡は超小型のデジタルカメラのようなものが付いた医療機器を胃もしくは大腸の中に直接入れる検査だからです。異常のある個所を医師の目で直接確認することで精度の高い検査が可能になります。

胃のバリウム検査というのは、受診者の方にバリウムを飲んで頂いて、それを胃や大腸の壁に薄く張りつけ、レントゲンで撮影した画像を観察するものです。いわゆる影絵みたいなものでして、間接的に病変をみる検査になります。そこが病変を直接みる内視鏡との違いです。

内視鏡のデメリットとしては、バリウム検査よりストレスがかかり、つらいという方がおられます。バリウム検査の方が検査後、下剤を飲みバリウムを体外に排出する処理などがあり、つらいという方もおられますので、感じ方は受診者の方によって違うと思います。

医療者側にもデメリットがございまして、バリウム検査と比較すると多くの件数をこなすことができないという点です。バリウム検査は医師の監督のもとで放射線技師が検査を実施することが可能ですが、内視鏡は日本では医師のみしか行えません。

実施できる医療者が少ない上に内視鏡機器自体も必要ですし、検査も手間がかかるため内視鏡検査を行う件数には限界があります。

内視鏡はクオリティという面では優れているのですが、現実的には多くの方へ提供することが難しい検査です。

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