Caloo人間ドック

がんを光らせるPET検査。早期の小さながんも見つけやすい

大学病院ならではのPET検査で早期がんの発見を目指す

今月アクセス数 8

日本医科大学・健診医療センター 石原 圭一 センター長 -Vol. 02-

石原 圭一

PET検査がどのようにがんを見つけるのか教えて頂けますか?

ブドウ糖に放射線同位元素を標識させた薬剤を空腹で安静な状態で注射します。人間の正常な細胞は、空腹で安静な状態ではブドウ糖をほとんど消費しません。

ところが、がん細胞は大量のブドウ糖を消費しますので、もしがん細胞が存在していると注射したブドウ糖はがん細胞に集まることになります。

その状態でPETという特殊な装置で撮影しますと、ブドウ糖が集まっているところが光って写ります。これはブドウ糖に付着した放射性同位元素から放射線が出るためです。

ブドウ糖はがん細胞に集中しているわけですから、光った部分にがん細胞が存在する可能性が高いことがわかります。このようにしてがんの発見を目指す検査がPET検査です。

X線(レントゲン)、MRI、CT、エコー(超音波)のような画像診断は、正常構造の中にある異常な構造を見つける検査です。異常な構造というのは、がん細胞が増殖したために形が変形している様子を見つけるといったイメージです。PET検査はがん細胞の代謝をみている点がこれらの検査と異なります。

がん細胞が集まっているところが光るわけですから、全身のがんを調べることができます。また、光るわけですから小さながんでも見つけやすいです。

他の画像診断装置では構造の違いをみますから、がんがある程度大きくならないと見つけにくいのですが、PETでは小さくても光るので見つけやすいというわけです。

【次ページ】脳PETでは認知症もわかる。脳MRIとの組み合わせで相互補完
この病院の人間ドックを予約する